使用素材
①接着剤  : 生麩糊(自家製造)、メチルセルロース(必要に応じて生麩糊に少量添加)
②紙 : 吉野産美栖紙(本紙の欠損)、本美濃紙(紙縒)、土佐典具帖(前小口の継ぎ)、倉敷和紙(蘇芳染め楮紙。表紙紙)、小川産細川紙(揉紙加工。芯紙)
③染色   : 紙の染色。顔料絵具で染色後、乾燥と水洗を3回繰り返し色落ちの無いことを確認。
④綴じ糸  : 太白(ロ)を矢車五倍子で染色、明礬媒染したものを使用。
⑤保存容器 : アーカイバルボード、AFハードボード(特種製紙)
処置工程(抜粋)
①フラットニング
基本的なシワや折れは密閉容器に解体した本紙を入れ、下部のトレイに水分を含ませた濾紙を置いて蓋をして1時間ほど放置後、フラットニングする本紙を1枚ずつ取り出して手早く刷毛で撫で付けて伸ばし、濾紙に挟んでプレスして乾燥する。長時間の放置はカビ発生の危険がある。
フラットニング
②欠損の修理
フラットニングの後、小口や本紙周縁部の欠損部修理を行う。欠損の形に染色した補修紙を切り出した後、周囲の繊維をほぐして生麩糊を塗布し貼り込む。冊子の形態なので本紙・補紙ともに削り込みは行わない。
欠損修理前 欠損修理後
修理後の状態
本文修理前 本文修理後
本文修理後


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