3月20日(火・祝)に目黒区美術館で開催された『羊皮紙の製作にあたって』という講演に参加させていただいた。講師は羊皮紙工房主宰の八木健治氏で、羊皮紙の歴史・種類や特徴・作り方などをお話しされ、サンプルも様々あり、とても興味深い内容であった。その中で、パーチメントを2種類のタンニン酸液(このときはワインと没食子酸)に漬けておくと、鞣されて皮から革(レザー)になるという話を聞き、当工房でも実験してみることにした。
以下、その手順・経過を見ていく。
(準備)
・7cm角のパーチメント(子牛皮)
・赤ワイン50ml
(実験開始)
パーチメントをワインに浸す。

10分後 ワインがしみこみ始めた。
6時間後 だいぶワインがしみこみ、生皮っぽくぶよぶよした感じになった。
1日後 全体的にワインがしみこんだ。
2日後 変化なし。

18日後 見た目・触った感じの変化はないが、乾燥させてみることにした。

乾燥後 パーチメントの製造のときよりもテンションをかけずに乾燥させたので、最初より多少硬く・厚くなったようだが、なめされたという感じはない。革の製造過程で行うステイキング(角材の角に擦りつけたり手で揉んだりしてコラーゲン線維を断ち切って柔らかさを出す作業)を行ってみても、やはりパーチメントのままのようである。

(考察)
今回使用したワインでは、7cm角のパーチメントをなめすことが出来なかった。原因としては、タンニンの含有量が少なかったためと思われる。次回、ワインを煮詰めるなどしてタンニンの量を増やすか、もしくは没食子酸液で試してみたい。


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