筑波大学附属図書館(中央図書館、図書館情報学図書館)様より2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震により被災した革装貴重書154冊に対する保存修復処置のご依頼を受けました。本ブログではその一部をお伝えし、詳細につきましては私どものウェブサイト上「事例集」に準備が整い次第アップしてまいります。
年代別の内訳は、
1600年代  8%
1700年代  73%
1800年代  19%
製本形態はすべて「とじつけ」製本で、綴じ方の内訳は、
かがり綴じ  60%
背バンド綴じ  40%
主な損傷/劣化の状態は、
表紙の分離 片側  40%
表紙の分離 両側  58%
表紙ボードの変形  74%
背表紙の欠損・損傷  97%
花布の分離・損傷  57%
見返し紙、本文紙(ページ)の分離(綴じの損傷)  14%
見返し紙、本文紙(ページ)の損傷/劣化  34%
これらの損傷のうち、本の構造部分に対して行った処置方法は、
和紙で直す  82%
革で直す  18%
解体綴じ直し  3%
1)和紙で直す
『The History of Religion』 1694年 London刊 総革装とじつけ製本、背バンド綴じ

2)革で直す
『Cato : or, an Essay on Old Age』 1773年 London刊 総革装綴付け製本、背バンド綴じ

つづく


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