書籍(洋装、和装、図書資料、雑誌)、紙資料(文書、地図、図面、ポスター)、紙作品(版画、デッサン)などの保存修復処置および予防的保存処置

仮綴じ本への保存修復処置

【所蔵】宮内庁書陵部

【資料名】Nouveau manuel complet de PHOTOGRAPHIE

【刊行年】1862年

【刊行地】パリ

【処置前の状態】
①おもて表紙が中身から分離している。
②表裏の表紙の損傷/劣化が著しく、部分欠損や破損・折れ等が見られる。
③利用による綴じ糸の切断に伴って背表紙にも破損・部分欠損が見られる。

【処置方針】
仮綴じ本とは、文字通り仮の姿で購入者によって好みの製本を行うものだが、本資料の場合は刊行から150年以上経った現在でも刊行当時の姿をほぼ留めていることにこそ大きな価値があると考え(今後再製本される可能性はほぼゼロである)、その貴重な姿を将来的にも担保できる保存修復処置を目指す。また、本資料はアンカットであるため小口をナイフで開けないと読むことが難しい状態だが、敢えてアンカットの状態のままとする。それは、写本のように唯一無二の存在でもない限り、多くの部数を印刷する近代印刷本であれば、他機関で所蔵している場合もあり、テキスト自体を読むことは十分に可能と判断したため。

【主な処置内容】
①ドライクリーニング
②背表紙を表打ちで保護した上で解体し、背固めの膠を除去
③表紙と本文紙の破損、折れを修理
④麻糸で綴じ直し
⑤背固め用和紙を貼付
⑥新規背表紙を染色した和紙で制作して貼付
⑦元背の貼り戻し
⑧保存容器(差し込み式)を製作して収納

保存修復処置事例

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