3)加飾方法
①燻しによる着色・・・マツやハンノキ、藁などの煙で着色。焦げ茶、黄色、鼠色などに着色される。

②植物染料染め・・・ハンノキ、コケ、ツユクサなどの浸出液を使用。全体を浸し染めにする場合と表面に文様を描く場合がある。 ※コケ(地衣類)染めについて・・・古代フェニキア人(B.C.15~B.C.8世紀)は、高貴な身分を象徴する紫色の王衣や聖職者の衣服を染めるのに貝紫を用いたが、膨大な巻貝を必要としたので下染めとしてコケが利用された。12世紀以降、貝染の染色技術が消滅した後はコケによる紫色だけが高貴な位の象徴として用いられた。現在は、ごく限られた特殊な地域でわずかに行われているのみ。
染め方には、茶色系統に染める煮沸法と赤・紫系に染めるアンモニア発酵法がある。煮沸法は独特の芳香があり、きわめて耐光堅牢度のよい優秀な染料だが、アンモニア発酵法(欧州の伝統的な方法では腐らせた尿を使用)はさほど堅牢ではない。

③刺繍・・・動物の体毛や革紐、羊毛や絹、植物繊維による糸を使って民族独自の装飾文様を刺繍。魔除けや性別、身分を表す。

④縫製・革編み・・・大きなものを作るのに魚や鳥、小動物などの革を腱や革紐、糸を使って何枚も綴じ合わせた。
※革紐は編んで飾りとしたり、強度を増すのに用いられたりした。

⑤ビーズ細工・・・ビーズ(ガラス玉)は首飾り、衣服、帽子、帯、袋物の装飾に用いられた。

⑥描画・・・壁掛けや太鼓などに顔料で文様を描いた。

この記事を読んだ方は次の記事も読まれています