武雄鍋島家洋学関係資料が国重文に指定

 武雄市図書館・歴史資料館で所蔵されている「武雄鍋島家洋学関係資料」が国の重要文化財に指定されました。以前、弊社代表が同資料中、洋書について約120点の修復作業を行っているだけに感慨深いものがございます。なお、同館にて19日から30日まで、武雄鍋島家洋学関係資料約80点が特別展示されます。

概要は下記のとおりです。

 「佐賀藩の武雄領鍋島家に伝来した資料群で、語学、百科事典、化学、医学、軍事などの洋書のほか、文書・記録、図面、各種の器物類などにより構成される一括資料である。器物類には、18世紀半のオランダ製天球儀・地球儀をはじめ、顕微鏡、液体比重計、我が国で初めて鋳造された西洋式の大砲など、西洋学術・科学技術の受容をつぶさに物語る資料が含まれ、また、図面類は、大砲関係の図面類が質量ともに充実している。江戸後期の西洋学術・科学技術の受容史において、また、幕末期の軍事史を研究する上でも貴重な資料群である。」(文化審議会答申より)