未だに安否のほどが不明な東日本大震災被災地の洋学資料(気仙沼市本吉図書館池田文庫)について、京都大学大学院人間・環境学研究科松田清教授がブログ「松田清のtonsa日記」で2003年に実施した調査記録をまとめています。
ブログによると池田文庫とは、英学史・蘭学史の研究者であった池田哲郎(1902~1985)の旧蔵書からなり、その蔵書数は、一般図書15580冊、雑誌14622冊、和綴図書963冊、洋書4248冊、その他(パンフレット、メモなど)3024冊となっている。(2008年6月集計)最大の特徴(魅力)は、幕末明治初期の歴史教科書が和書、洋書ともに豊富である点であるという。
このような安否不明となっている資料は、恐らく他にもあるかと思われ、被災者の生活/心の平穏と被災地の復興とともに件のような貴重資料の無事を心からお祈りするばかりです。
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