【印刷博物館】朝鮮金属活字文化の誕生展

 印刷博物館で韓国清州古印刷博物館姉妹提携10周年を記念して、「朝鮮金属活字文化の誕生」展が開催されます。

【会期】2014年4月26日(土)~2014年7月4日(金)
【休館】毎週月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)は休館
【時間】10:00~18:00(入場は17:30まで)

基調講演および記念シンポジウム
【日時】4月26日(土)
【会場】印刷博物館グーテンベルクルーム(地階)
【料金】入場料金が必要です ※事前申込制

I:基調講演 13:30~15:30
黄正夏(清州古印刷博物館室長)
「高麗時代の金属活字と『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』の印刷」
藤本幸夫(富山大学名誉教授)
「朝鮮朝における金属活字と印刷・出版」

II:記念シンポジウム 16:10~17:40
テーマ「朝鮮印刷・出版史のパラダイム」
登壇者:藤本幸夫、黄正夏、樺山紘一(印刷博物館館長、モデレーター)

以下、公式サイトから

 本展は、大きく三つのコーナーによって構成されています。第一部「韓国清州と清州古印刷博物館」では、清州古印刷博物館について、設立された経緯、施設・活動概要ならびに所在地である清州市について紹介します。
 第二部「現存最古の金属活字本『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節(はくうんおしょうしょうろくぶっそじきししんたいようせつ)』の印刷と活字の鋳造方法」では、1377年に清州の興徳寺において銅活字で印刷・出版された『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』について、その歴史的意義や、印刷に用いられた銅活字の鋳造方法を紹介します。
 第三部「朝鮮の金属活字文化」では、ドイツのグーテンベルクが発明した鉛鋳造活字と木製手引き印刷機を組み合わせた西洋式活版印刷術に先んじて、朝鮮半島において金属活字を用いた印刷が行われていた事実を紹介します。ここでは、1403年に刊行された『十七史纂古今通要』(複製)や、ハングルの活字を組み合わせて印刷された『月印千江之曲』(影印本)などの書物や、活字組版(復元)を展示します。