『The Illustrated London News』のような大型本(500mm×350mm×60mm程度)に共通する損傷は、縦置きにされて書架に納められていた場合に、中身(本文紙)の重量が大きく(コート紙を使用しているものも多い)、またチリの大きな本が多いため、中身が沈んでジョイント部分や綴じへ大きな負担がかかります。そのまま放置しておくと、ジョイント部分の表装材の裂け、見返しノド元の裂け、支持体の切断、綴じ糸の切断、地側表紙ボードの変形などが次々と発生することになります。そのため、このような大型本は横置きに保管することがより良い方法なのですが、書架のスペース上難しい場合がほとんどです。
このような場合に、私どもでは本の損傷に対して利用と保存を両立できるように適切な必要最低限の処置を施した後、弱アルカリ性ボードを使用した「ブックシュー」を作成してご納品するようにしております。特徴としては、ボードを貼り重ねてチリと同じ厚みにしたものを下部に設置することで、中身の沈み込みを防ぐようにしております。
この「ブックシュー」以外にも、私どもでは修復後の本(資料)に対して、修復後の保管環境/状況によって必要に応じてタトウ式をはじめとした保管容器を作成することとしております。

参考)http://www.nedcc.org/resources/leaflets/4Storage_and_Handling/07BookShoe.php


この記事を読んだ方は次の記事も読まれています