2014年5月19日(月)に弊社が機関会員となっている企業史料協議会の会員総会・記念講演が日本教育会館「喜山倶楽部」にて行われました。

記念講演では、「文化発信としてのアーカイブズ」というタイトルでトヨタ自動車株式会社 社会貢献推進部 歴史文化室長・トヨタ博物館館長の布垣直昭氏により行われ、豊田佐吉記念館や鞍ヶ池記念館、トヨタ産業技術記念館、トヨタ博物館などの同社ゆかりの歴史文化施設を紹介しながら、所有するアーカイブズをどのように保存・公開(展示・発信)しているのかという内容でした。

その後の懇親会では、トヨタ博物館の所蔵する欧米・日本の歴代の自動車のレストアについてさらにお話されました。自動車は動かなければ意味がないという理念から、どんなに古い自動車でもレストアして動くようにしているが、レストアでも様々な考え方があるとのことでした。アメリカなどでは当時でさえ、ここまでではなかったのではないかというほど綺麗にしてしまうらしいのですが、一方で現在の技術で無理に直してしまうよりも、将来適切な技術で行えるようになる時までは、とりあえず現状保存した方が良いとか、小さな部品一つでも錆びていたら、新しいものに交換しなければならないが、そのようにしてレストアしたものは果たして当時のものと言えるのか?といった考え方もあるそうです。

私どもの資料保存の分野においても、「オリジナルと修復」については常に意識し考えなければならない問題であり、こういった共通点からもとても興味深くお話を拝聴する機会を得ることができました。ありがとうございました。

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