【所蔵】東京都江戸東京博物館
【資料名】演藝畫報 幕間 第6巻第6号 通巻第71号
【刊行年】昭和26年
【刊行地】京都市
【処置前の状態】
①表裏の表紙はともに中身から分離しかけており、部分欠損・変形・脆弱化が見られる。背表紙も同様の状態。
②ステープル綴じに緩みがみられ、ステープルに発生した錆が本文紙へと移行している。
③本文紙には酸性劣化による茶変色・破損・部分欠損・折れ・染み等が見られる。
【処置方針】
本文紙に移行した錆を完全に除去し、脱酸性化処置を行うことで将来的な劣化要因を取り除く。糸綴じと適切な構造的補強を行い、利用の安定性を確保する。
【主な処置内容】
①解体、背固めと錆の除去
②本文紙の破れ・折れ・部分欠損の修理
③綴じ直し（四つ目平綴じ）
④表紙破れ・折れ・部分欠損の修理
⑤新規背表紙を染色した和紙で作成し、表紙と中身を再接合
⑥見返しノド元の補強
⑦元背貼り戻し
⑧脱酸性化処置
【処置前後の状態】
おもて表紙（処置前） 
背表紙（部分・処置前） 
綴じの外れ 
おもて表紙（処置後） 
背表紙（部分・処置後） 
綴じ直し後
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