南葵音楽文庫は、公益財団法人読売日本交響楽団様が所蔵する西洋音楽関係資料のコレクションです。イギリスの音楽研究家W.H.カミングス(1831–1915)の旧蔵書の一部をはじめ、音楽書、作曲家自筆楽譜、インキュナブラなどから構成されており、紀州徳川家第16代当主・徳川頼貞(1892–1954)が莫大な私財を投じて収集しました。
約2万点に及ぶ資料は、2016年より紀州徳川家ゆかりの地である和歌山県へ寄託され、和歌山県立博物館および和歌山県立図書館において、保存・研究が進められるとともに一般公開されています。
弊社では2015年より、これら貴重な資料の保存修復処置を担当しております。
「修復しない」ことも修復 ― 17世紀総革装本『Missale Romanum』の保存修復

1651年刊の総革装とじつけ製本のミサ典書。著しく硬化した背革は無理に貼り戻さず、資料の状態を尊重した必要最小限の保存修復を行いました。
続きを読む16世紀刊音楽理論書の綴じ直しと背革復元

16世紀末にヴェネツィアで刊行された音楽理論書です。表紙の分離や綴じの崩壊、背革の欠失などにより、書籍としての形態を維持できない状態となっていました。
続きを読む教会音楽集(筆写楽譜)の保存修復

表紙の分離や綴じの崩壊、背表紙の欠失など大きく損傷した総革装の教会音楽筆写楽譜に対し、資料の構造と形態を尊重しながら保存修復処置を行いました。
続きを読む19世紀筆写楽譜の保存修復

表紙の分離や綴じの崩壊により閲覧が困難となった1873年の筆写楽譜に対し、資料の構造を尊重しながら保存修復処置を行いました。
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