書籍(洋装、和装、図書資料、雑誌)、紙資料(文書、地図、図面、ポスター)、紙作品(版画、デッサン)などの保存修復処置および予防的保存処置

羊皮紙装本の保存修復処置

【所蔵】専修大学図書館

【資料名】ROBERTI STEPHANI THESAURUS LINGUE LATINE. TOM II

【刊行年】1734年

【刊行地】ロンドン

【処置前の状態】
①表装材の羊皮紙には、周縁部などで部分欠損が見られる。
②おもて表紙がジョイント部での支持体切断により中身から分離し、それに引っ張られて背表紙も花布とともに分離している。
③背からノド元にかけて多数の虫損がみられ、この虫損によって綴じ糸が部分的に切断され、数折丁が外れている。


【処置方針】
外れた折丁を綴じ直し、構造上の補強と背の柔軟性を確保することで、利用の安定性を図る。

【主な処置内容】
①表紙と中身を分離し、背貼り・背固めを除去
②見返し紙/本文紙の折れ目・破損・虫損の修理
③外れた折丁の綴じ直し
④背固め用和紙を貼付
⑤花布の編み直し
⑥接続用ヒンジとクータを背に貼付
⑦表装材の破損・部分欠損を修理(ジョイントなど「動き」のある場所には厚口楮紙、それ以外は羊皮紙を使用)
⑧表紙と中身の再接合

【処置後の状態】

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