綴じは良好だが、表装革の状態が保存・利用に耐えうる状態にない資料に対して行います。

【主な処置内容】
①背革を取り外し、背貼り・背固めの除去
②背固め用和紙の貼付
③ヒンジ用和紙(または寒冷紗)を貼り、外れた表紙と中身を再接続
 ※かがり綴じであれば、クータを貼付
④新規背表紙用革の革漉き、染色を行い、背に貼り込む
⑤元背を貼り戻す

1)『Cato : or, an Essay on Old Age』 1773年、ロンドン 総革装綴付け製本、背バンド綴じ

2)『First Report of The Commissioners of Irish Education Inquiry』 1825年 総革装綴じつけ製本、かがり綴じ