紙のはじまり ②

手漉き法には、澆紙法と抄紙法があります。
(1)澆紙法
 紙料(繊維を水に分散させたもの)を一枚分用意して、麻布などを張った枠(漉簾)の中に澆(そそぎ)込む方法で、初期の製紙法だと考えられています。紙料を流し入れるときは、漉簾を水に浮かべておいて、紙料全体が均等に分散するようにしてから、漉簾をひきあげ、水を濾した後、漉簾ごと乾かします。
 この方法では、漉く紙の分だけ紙料を用意すればよく、原料が少量で済みますが、漉簾ごと干して乾燥させるため、漉く枚数分の漉簾が必要となり、生産効率は上がりません。この方法は、中国貴州省や雲南省などの少数民族の村、ネパール、ブータン、タイ、チベットなどで行われていることが報告されています。

(2)抄紙法
 水槽に紙料をよく分散させ、漉簾で繊維をすくい上げる方法で、現在最も普及しています。