Smithsonian American Art Museumの簡易保存容器を試作しました。

 先日ご紹介しましたSmithsonian American Art Museumブログに掲載されたダゲレオタイプに対する簡易保存容器を洋装本にて試作してみました。試作した本の寸法は170×105×30mm(だいたいA5サイズ)。

 感想としては、非常に簡単に制作することができ、接着剤を一切使用しないという安心感もあります。しかし、紐を結ぶ手間と、結び目が収納時にちょっと邪魔になるのではないかと思いました。

 そこで、紐で結ぶ方式から差し込み式に変更して試作してみました。差し込み式の保存容器はその納まりの良さを認識して弊社では従来からお勧めして制作しておりましたが、まさにその通りの結果となりました。ただ、誰にでも制作できるか?という観点から考えると、差し込み部分の加工に若干の技術と道具が必要になり、誰でも簡単にという訳にはいかなくなってしまいます。

【今回使用した材料】
・AFハードボード0.63mm(東海特種製紙株式会社)
・綿テープ9mm幅