紙縒り
和装本を仕立てる際、下綴じ/中綴じに使用される「紙縒り」は、通常丈夫な石州半紙を幅1寸(約30ミリ)に切り、それを縒って作るもの(と習いました)です。画像の左側が「紙縒り」、右側は和紙を単にねじって紐状にしたもので、「紙縒り」とは異なります。
紙縒りを作る際に「ねじらない!」と繰り返し注意されるのは、ねじることで繊維が潰れたり、繊維の方向が乱れたりしてしまい、引っ張った際の強度が著しく低下するためです。正しい紙縒りは、繊維の方向性を保ちながら紙を縒ることで、しなやかでありながら非常に強い紐となります。


