3.デンプン糊の調整
デンプン糊の基本的な製法は、大別して次のようになる。
①熱糊法
(1)単純熱糊法:デンプン懸濁液をその糊化温度以上に加熱する。この方法は家庭において簡単に行われている方法である。粘着力・接着力は劣るが、薬品を用いないため中性の糊が得られる。
(2)アルカリ添加熱法:デンプン懸濁液に少量の苛性ソーダなどのアルカリを加えて比較的低温度に加熱する。あまり薬品を用いないで粘稠な糊が得られる。
(3)酸化剤添加熱糊法:酸化剤を加えて比較的高温に加熱する。粘稠な糊が得られるが一般的でない。
②冷糊法
(1)アルカリ添加冷糊法:比較的多量の苛性アルカリを加えて激しく攪拌する。この方法により粘着力・接着力が強く、安定性の良い糊が得られる。アルカリによる汚染はこれを酸で中和することにより解決できる。
(2)塩類添加冷糊法:多量の塩類を加えて激しく攪拌する。粘稠な糊が得られるが一般には用いられない。
実際には商業的な糊の製造では以上の方法を基本に、種々の薬品の添加により、用途に応じてそれぞれの特性を保持させることが出来る。例えば硼砂の添加により、粘度・接着力を高めることが出来、逆に尿素の添加によっては、粘度を低下し糊濃度を上げて乾燥を速め、接着力を強化することができる。またホルマリンは、防腐効果とともに糊液を安定に保ち、多少の弾性を与え艶を増加する。


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