【概要】
ご所蔵者様のご祖父母形見の聖書(Family Bible)への保存修復処置を行いました。大型で重量もあることから、繰り返しの利用によって表裏の見返しノド元が切断され、表紙と中身がほぼ分離している状態でした。タイトルページ付近は特に綴じの損傷が著しく、綴じから外れている折丁も数折りありました。また、前小口の留め金具の受け側に緩みが生じていたため、きっちりと固定できない状態となっていました。

【作業にあたって】
・家族史ともいうべき大切な資料である聖書を再び不安なく利用できるような状態にする。
・小口はエンボス装飾が施された三方金のため、特に綴じ直しの際に図柄にズレが生じないようにする。
・書見台もあわせて製作・納品することで、利用時に必要以上(120°以上)に大きく開くことによって不要な負荷を本の各所にかけないような配慮をした。

この記事を読んだ方は次の記事も読まれています