「綴葉装」か、それとも… ― 製本形態の記述について思うこと

 毎日新聞社『重要文化財 第19巻(書跡・典籍・古文書)』掲載の水府本『ドチリーナ・キリシタン』の項目の記述には、製本形態として「綴葉装」と記載されています。しかし、この一語から実際の見た目(文化遺産オンライン掲載の画像)を想像できる人は少ないのではないでしょうか。和装本の分類に無理やり当てはめれば確かにそうなのかもしれませんが、表紙はパーチメントとも聞きますし、「リンプヴェラム装」と捉えた方が実態に近いようにも思えます。

 製本形態の記述は、保存修復の方針にも関わる重要な情報です。同じように分類と実態の間にズレを感じる事例は、他にもありそうで気になります。

文化遺産オンライン「ドチリナ・キリシタン」

https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/215524

文化遺産オンライン ドチリーナキリシタン