修復現場を支える道具と職人の技術
馬毛の糊漉し。最近は職人さんの減少や馬毛の入手が難しいようで品薄状態だとか。
使っている虫損直し用の小刷毛も馬毛なのですが、使用する尻尾の中の方にある成長していない毛(駒毛だけど「熊毛」と言うらしい)を選別できる人がいなくなり、手に入らなくなってしまいました。(過去記事:2017年5月「和装本の虫損直し用の小刷毛を買いに」)
修復で使用する道具は、一見すると何気ないものに見えます。しかし、その一本の刷毛や一つの道具の背景には、材料を確保する人、品質を見極める人、そして製品へと仕上げる人たちの技術が受け継がれています。
文化財を守るためには、修復技術だけでなく、それを支える材料や道具、そして職人の技術もまた、未来へ受け継いでいく必要があることを改めて感じます。



