2)加工技術
古代から中世にかけて確立した革加工技術
①接合・・・生皮を湿らせて堅く縛っておくと、乾けば縮んでしっかりすることを利用した技術。
例)斧の頭に柄を付けるためや馬具・馬車の接合部、家具や建物の組み立てなど。

②縫製・・・腱や細く切った革紐を用いる。後には大麻や亜麻の繊維が使われるようになる。
例)古代ローマの蝋版は革紐で綴じられていた。

③鋲止め・・・木などに革をしっかりと固定させるために行われた。16世紀には真鍮の釘が登場。

④糊付け・・・革の接着には動物の膠を使用。

⑤成形・・・植物タンニン鞣し革の可塑性を利用した技術。
ⅰ.濡らして形をつける。(粘土、木、湿った砂や金属製の型を利用)
ⅱ.弱い熱をかけて乾燥させるとその形のまま残る。
ⅲ.成形後、蝋を浸透させたり樹脂などを裏から塗布したりして用いた。
例)刀の鞘、坪、カップ、瓶、水差し、酒器、甲冑、盾など

⑥積み革・・・芯型に革の薄い層を膠や小麦粉糊で重ねて貼り合わせて形をつくる。
例)メガネケース、タバコケース

⑦裁断・革漉き・・・鉄器時代(B.C.15世紀頃~)には、皮革裁断用に半月形の小刀、片刃の刀などを使用。

⑧穴開け・・・キリ、ノミ、丸ノミ、パンチなどが使用された。
→革は切り口がほころびないので、裁ちっぱなしで使用できる利点から紐状にして使われることが多かった。
例)エジプトの絵画には、皮革を螺旋状に裁断して切れ目のない細長い革紐を作る様子が描かれている。

 

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